2021年11月30日火曜日

♪丸の内オフィスリニューアル♪

  弊所所長のブログ「東京の特許事務所 創英・所長Hのほんやら日記」に先を越されてしまいましたが(https://soeipatent.blog.jp/)、丸の内オフィスのリニューアルがほぼ完成しました!

 昨年4月からのコロナ禍で、所員の働き方もかなり制約されています。その制約された働き方の中で、できるだけ効率を高める工夫をしてきました。

1つは、在宅勤務設備の拡充です。現在では、創英のほとんどの所員は在宅勤務設備を持ち、自宅の執務スペースから事務所の基幹システムにログインして、オフィスにいるのと同じ環境で業務をすることができるようになっています。

2つ目は、首都圏サテライトオフィスの開設です。満員の通勤電車に長時間揺られて丸の内オフィスに通うのはちょっと抵抗があるけど、自宅では仕事の集中できない、という所員のための、いわゆる「職住接近オフィス」です。丸の内から見て様々な方向に位置する三鷹、大宮、柏、千葉、横浜の5か所にサテライトオフィスを開設しました。現在、これらのオフィスには、それぞれ1020人の所員が勤務しています。

そして、3つ目は、丸の内オフィスリニューアルです。

在宅勤務やサテライトオフィス勤務で互いに働く場所がバラバラになった所員がときどき顔を合わせてリアルなコミュニケーションをとれる場所、すなわち、普段はWEB会議システムで指導し指導されている先輩と後輩とがたまには顔を突き合わせて議論できる場所、協働している事務スタッフや情報システムスタッフと業務改善についてみんなでワイワイガヤガヤとアイデアを出せる場所、ときには業務終了後にビールやワインを片手に仕事仲間と楽しく語らえる場所、こんな場所を作りたい、というのが丸の内オフィスリニューアルの出発点です。

それが、やっと形になりましたので、ちょっと紹介します。

まずはフリーアドレス席エリアです。「Future SOEIエリア」と命名されました。

特許・意匠・商標実務を担当する担当者のうち、おおよそ70%の人たちが自席を捨て、フリーアドレス席を使います。飽きが来ないように、いろいろなタイプの席を用意しました。眠くなったり腰が痛くなったら立って仕事ができる昇降型デスクや、周りが見渡せるように周りより一段高くなっている席もあります。目の前に緑があふれ、森の中で仕事をしているようタイプの席も作りました。


 集中するために、周囲が囲われている席も用意しています。


 一方、「フリーアドレス席では集中できない。今まで通り、固定席で効率を上げていきたい。」という人たちのために、今までと同様の固定席エリアもちゃんと用意しています。ここは、「Traditional SOEIエリア」と命名されました。

最後は、所員同士のコミュニケーションを促進させるエリアです。「化学反応エリア」と命名されました。(はじめはこの命名に「えっ?」と思いましたが、徐々に、この名前がしっくりくるようになりました。)

 みんなが集まってコミュニケーションをしやすいように、ソファーやテーブルを点在させ、しゃれたデザイナーズホテルのロビーのような空間に仕上がりました。




コーヒーを飲みながらおしゃべりできるカウンターテーブルも用意しました。(スタイリッシュな冷蔵庫も設置される予定ですが、半導体不足のために納期が遅れています。)


 ミニライブラリーも用意しました。ミニライブラリーは、あえて所長席の前に設置しました。「書籍を利用するためにミニライブラリーに来た人に声をかけ、所長とのコミュニケーションを活発化する」というのが所長の狙いです。(所長との会話を避けるために、)ミニライブラリーの活用度が下がってしまわないか、ちょっと心配ですが(笑)。

 遊び心で、テント型の会議室も設置しました。あたかもキャンプ場で会議しているような感じになり、よいアイデアがどんどん出るかも。

こんな形で出来上がった新しい丸の内オフィスで、どんな化学反応が生まれていくか、とても楽しみです!

(意匠商標部門長T.K.

 

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2021年10月26日火曜日

「つる太郎」(ヤマモト食品)は「片岡鶴太郎」の著名な略称に当たるか?

 商標弁理士のT.T.です。

さて、弁理士とは、いかんせんマイナーなので、弁護士便利屋と間違えられたり、婚活パーティーの参加資格欄では「士業:弁護士・公認会計士・司法書士・不動産鑑定士」と仲間外れにされたり、とある恋愛小説でもモテない主人公の職業が弁理士だったりと、散々です。
 しかしながら、せっかく苦労して取った弁理士資格なので、それなりにプライドはあることから、やはり、世間からの評判は気になるものです。そこで私は、しばしばTwitterで「弁理士」と検索をかけて、エゴサしています。

そこでヒットした、気になるツイートがこちら。
 なぜ気になったかと言えば、筆者T.T.の苗字(鶴田)と、そこはかとなく似ているからでしょう。


つる太郎」とは、青森県青森市の食品メーカー「ヤマモト食品株式会社」が販売している「昆布しょうゆ漬け」です。その食感が、昆布から染み出したネバネバ汁で、ツルっとしているので、「『つる』太郎」なのでしょう(実は、発売当時の社長の頭がツルツルしていたのも由来らしい)。そしてその味は、北国特有の濃ゆい味ですが、「つる太郎」のネバネバ汁が、ご飯粒まで染み込むことで、いい塩梅となり、むしろ依存性があります。


 ところで、商標法4条1項8号では、
「他人の肖像又は他人の氏名若しくは名称若しくは著名な雅号、芸名若しくは筆名若しくはこれらの著名な略称を含む商標その他人の承諾を得ているものを除く。)」が、商標登録を受けることができないと規定しています。

そのため、上記ツイートは、「つる太郎」が、著名な芸名「片岡鶴太郎」さんの「著名な略称」に該当するから、片岡鶴太郎さんの承諾を得ないと、商標登録を受けることができない可能性を示唆しているようですが・・・・・・

本当ですか??

実は、特許庁の審決により、「鶴太郎」が「片岡鶴太郎」の著名な略称であると、過去に認定されていました(不服2007-27026)。

商標 拒絶査定不服の審決(不服2007-27026

【本願商標】
商願2006-99291

指定商品: 33類(  日本酒,洋酒,果実酒,中国酒,薬味酒)
出願人: 老松酒造株式会社 

【審決の要旨】(下線や太字は筆者による)
拒絶審決。

 「太田プロダクションに所属し、画家、俳優として活躍している片岡鶴太郎(本名  荻野繁雄)は、1980年代よりテレビのバラエティー番組、ドラマ及び映画等に数多く出演し、……「鶴太郎の○○○」として「鶴太郎」の語を冠するテレビ及びラジオ番組が数多く存したことが認められる。
 また、1980年代より現在に至るまで片岡鶴太郎のことを指し示す語として「鶴太郎」の略称が数多く使用されている事実が認められ、さらに、近年においては画家としての評価が高まることにより、……「鶴太郎」の語が、画家である片岡鶴太郎を指し示す略称として新聞、テレビ等において広く使用されている事実が認められる。
 そして、商品の包装並びに日本酒及び焼酎のラベル等に片岡鶴太郎による絵画又は書をあしらった商品が存することが認められ、それらの商品を説明する記載の中においても片岡鶴太郎を指し示す語として「鶴太郎」の略称が使用されている事実が認められる。
 以上の事実を総合勘案すると、「鶴太郎」の文字(語)は、演芸及び書画等の業界を超えて、片岡鶴太郎を指し示す略称として一般に受け入れられているものと判断される。
 したがって、本願商標の構成中にある「鶴太郎」の文字(語)は、上記の片岡鶴太郎の著名な略称と認めるのが相当である。
 また、請求人が、本願商標につき商標登録を受けることについての承諾書等の提出がないことから、その承諾を得たことを確認することもできない。
 してみれば、本願商標は、他人の著名な略称からなる商標であり、かつ、当該他人の承諾を得ているとは認められないものであるから、商標法第4条第1項第8号に該当するといわなければならない。」

引用元:J-PlatPatから検索 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
参照:
国際自由学園事件」(最高裁判例 平成16(行ケ)168

 調べた限り、「片岡鶴太郎」を指し示す語として、「つる太郎」の使用例までは見受けられないことから、個人的には、「つる太郎」が、「片岡鶴太郎」を指し示す略称として一般に受け入れられているかは、気になるところです。
 しかしながら、いかなる文字態様であっても、「つるたろう」という言葉からは、多くの人が「片岡鶴太郎」を連想してしまうのも、また事実なのかもしれません。
(※この記事は一般的な情報、執筆者個人の見解等の提供を目的とするものであり、創英国際特許法律事務所としての法的アドバイス又は公式見解ではありません。)


(オマケ)
 「つる太郎」には、テレビCMもあります(https://www.youtube.com/embed/6HXF-XyCwRY)。
 CMソングから妙な依存性を感じます。

このCMに登場する「ツル多はげます会」とは、「ハゲをポジティブにとらえ、ハゲを通じて世の中を明るく照らす平和の活動と社会貢()献を目的」に活動する団体で、青森県「鶴田町」で発足しました。
 そうです、筆者T.T.と同姓(鶴田)の町名です

写真:JR五能線 陸奥鶴田駅(青森県鶴田町)

青森県鶴田町は、日本一長い木造橋「鶴の舞橋」があることで有名です。また、ブドウ品種「スチューベン」の生産量日本一であり、「つるたスチューベン」は、「GI法」の地理的表示として登録されていることは、弁理士的注目ポイントでしょう(登録番号第75号)。

そして、町の鎮守に「鶴田八幡宮」があり、「つるた調剤薬局」「養老乃瀧 鶴田店」「青森銀行 鶴田支店」など、見渡す限り「鶴田」「鶴田」「鶴田」の表示。まるで自分が、この世の支配者にでもなったかのように錯覚してしまいます。

※T.T.は九州発祥の苗字で青森県鶴田町とは縁もゆかりもない上に、鶴田町には鶴田姓は一人も住んでいないらしい。

商標の世界では、同一の名称が存在することを忌み嫌う傾向にありますが、このように、自分と同姓の市町村名が存在することは、むしろ親しみを感じてしまうもので、不思議ですね。

(T.T.)


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2021年10月4日月曜日

♪オンライン旅行会♪

 昨年以降、コロナの影響で、恒例の社員旅行には行けていません。
 そんな折、行動力溢れるMくんとTくんが、「オンライン所員旅行」なるものを企画してくれました。
 行き先は、オーストラリアのケアンズとパースです。
 所員旅行の数日前には、オーストラリア産のワインとお菓子が配布され、気分が盛り上がります。

 当日は、旅行会社の添乗員さんの軽快なトークで旅行会が始まり、まずはケアンズへ。
 ケアンズでは、現地ガイドの案内で、コアラやワラビーとご対面です。



 画面越しでしたが、リアルタイムでの映像に、皆、感激でした。

 ケアンズの次は、一瞬で西海岸のパースに移動し、パースの街並みを見て回りました。ヨーロピアンテイストのきれいな街並みです。
 

 現地ガイドとともに、メインストリートを歩いて回ったのですが、途中で地元のコンビニエンスストアに入ると、「おにぎりはいくら?」、「ポテトチップスはいくら?」という質問から始まって、「パースの人の給料は高いのか?」、「税金は?」、「生活費は?」などとお金に関する質問で盛り上がりました。
 参加する前は、「オンライン旅行会なんてテレビの旅行番組を見るのと同じだろう」と思ってあまり期待していなかったのですが、現地ガイドとの活発な質疑応答あり、チャットでのツッコミありと、かなり楽しめました。 次のオンライン旅行会は、アフリカに行ってみたいなあ。
(意匠商標部門長 T.K.)
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2021年9月11日土曜日

♪日本酒を真面目に学ぶ会♪

 緊急事態宣言がまたまた延長されてしまいましたね。

コロナ以前は、何かというと同僚と一緒に飲みに行っていましたが、もうかれこれ1年半、そのような機会が全くありません。

このような状況下でも、何とか安全に楽しく所員交流できる方法がないかと、同僚のYくんと毎日毎日考えています。

そんな中で思いついたのが「日本酒を真面目に学ぶ会&質疑応答兼懇親会」という企画です。

コロナ前に頻繁にお邪魔していた新橋の居酒屋「まごころ いし井」(http://www.umazake0141.com/)のオーナーの石井さんにお願いし、オンライン日本酒講座を開催してもらいました。


石井さんは、「田崎真也ワインサロン」のSAKE DIPLOMA専属講師を務めた経験もあり、日本酒に関する知識は半端ではありません。以前に、このぶらぶら日記でも書いたと思いますが、飲みたい日本酒のイメージを伝えれば、そのイメージに合う日本酒を選んでくれます。石井さんのお店に行くと、「メロンのような日本酒はありますか?」とか「森のそよ風のような日本酒が飲みたい!」などといった我々の無茶ぶりに、石井さんはいつも「はい、わかりました!」と言って、イメージ通りの日本酒を選んでくれます。

酔ってくると、我々の要求もエスカレートします。「女優の薬師丸ひろ子さんのようなお酒を選んでください。」とお願いしたこともありました。そのとき石井さんは何と答えたと思いますか?「はい、わかりました。でも、『セーラー服と機関銃』のときの薬師丸ひろ子さんと『あまちゃん』のときの薬師丸ひろ子さんのどちらですか?」と言われました。石井さんの頭の中には、それぞれのイメージに合う異なる日本酒があったのでしょうね。脱帽です。

そんな石井さんから日本酒に関する真面目なお話をみっちり1時間聞きました。日本酒の種類や製法、日本酒のラベルの見方、いろいろなタイプの日本酒の味・香りの特徴など、日本酒を飲むのが楽しみになるような話ばかりでした。



その後の1時間は、参加者からの多くの質問に答えてもらいました。日本酒を楽しみながらオンライン講義を聞いていたためか、だんだん何を言っているのかわからなくなってくる質問者がいたりとか、「ワインは価格に天井が無いのに、日本酒はなんでこんなに安いのか?ブランド化のやり方が悪いのではないか?」という商標専門家視点の真面目な質問が出たりとか、質疑応答会もおおいに盛り上がりました。

今回のオンライン日本酒講座には、老若男女併せて20人弱の創英メンバーが参加したのですが、「コロナが明けたら、みんなで石井さんのお店に押しかけて、日本酒講座第2弾をやってもらうぞー!」ということで話がまとまりました。今からとても楽しみです!

 (意匠商標部門長T.K.

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2021年8月17日火曜日

♪オンライン国際会議♪

 商標関係の国際団体にINTA(International Trademark Association)というものがあります。
 コロナ禍前は、毎年5月に、INTAアニュアルミーティングが開催されていました。INTAアニュアルミーティングは、世界中から1万人近くの商標関係者が集まる巨大な国際会議です。創英からも、毎年、INTAアニュアルミーティングに所員を派遣し、各国の商標実務情報を収集したり、各国の商標代理人とのネットワークを構築したりしていました。
 しかしながら、昨年・今年は、コロナ禍のため、リアルな場でのINTAアニュアルミーティングは中止となりました。
 でも、そこで諦めないのがINTAです。
 昨年は、オンラインでアニュアルミーティングが開催されました。また、今年は、複数拠点での小規模なリアルミーティングとオンラインミーティングとを組み合わせたハイブリッド開催が予定されています。
 アニュアルミーティング以外にも、INTAは、活発にオンラインミーティングを開催しています。 私も、INTAから声をかけていただき、オンラインのイベントで、スピーカーをやらせてもらいました。テーマは、「使用による識別力の獲得」です。











 米国、中国、オーストラリア、日本の実務家それぞれが、各国の実務について紹介し、質疑応答を受けるという形式です。
 私は、まず、聴衆の気持ちを掴むために、WEB会議のバーチャル背景に富士山の空撮画像をセットしました。この画像の評判は上々でした。ある参加者からは、プレゼンの内容よりも、富士山の空撮画像の方を褒められてしまい、何とも複雑な気持ちでしたが(笑)。
 それでも、何とか無事にプレゼンを終え、質疑応答もこなしました。
 こんな時代なのでみんなで集まることはできませんが、たとえオンラインであっても、世界各国の同業者とワイワイ話ができたことは、とても楽しかったです。











 このような機会があれば、是非また参加したいです。
 (意匠商標部門長 T.K.)

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2021年8月5日木曜日

♪コロナ時代を楽しむ-part2♪

  東京では緊急事態宣言も延長され、みんなで集まってワイワイやる機会もますます遠のいてしまいました。このような時期に、何とか所員同士の交流ができないかと考え、オンラインヨガレッスン&オンライン懇親会を開催してみました。

 インストラクターは、元創英のKさんにお願いしました。Kさんは、創英に勤務していた時から所内でヨガのレッスンをしてくれていたので、今回のオンラインヨガレッスンを企画したときに、真っ先に顔が浮かび、今回のインストラクターをお願いしました。

 Kさんは、創英の古株たちと十数年ぶりの再会だったので、「Oさん、懐かしい。お久しぶりです。白髪が増えましたね()」とか「Tくんは変わらないねえ」とか、あいさつに花が咲きました。

 しかし、レッスンが始まると、さすがプロのインストラクターです。静かな語り口で、私たちの心と身体に平穏を与え、リラックスの境地に連れて行ってくれました。

 また、その後、ヨガのポーズをいくつか練習したのですが、切れのあるお手本を見せてくれました。




 30分間のヨガレッスンの後は、お楽しみのオンライン懇親会です。インストラクターのKさんも含め、参加者それぞれが自分の好きな食べ物や飲み物を調達し、おしゃべりを楽しみました。

 今回のオンライン懇親会にはoViceというアプリケーションを利用しました。

https://ovice.in/ja/

 仮想空間上で、参加者それぞれのアバターを動かし、近くにいるアバターからの声が聞こえてくるというアプリケーションです。あたかもリアルの宴会場で、ところどころにできた小グループ内で会話をしているような感じです。



 古株の参加者たちは、(元創英の)Kさんと想い出話に花を咲かせ、若手は若者グループで盛り上がっていました。しかし、せっかくの機会ですから、自称若手の私も、若者グループに突入し、若者との交流を楽しみました(若者たちがおじさんとの交流を楽しめたかどうかは分かりませんが。。。)

 そうこうしているうちに、時間はあっという間に過ぎ、お開きになりました。

 リアルなイベントとは全く異なりますが、このようなオンラインイベントで所員同士の交流を図っていくことも、ニューノーマルの時代においては必要なことだと思いますので、今後もいろいろと企画していきたいと思います。

(意匠商標部門長T.K.

 

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2021年7月12日月曜日

弁理士第1号は、スゴい人だった!?

 

 登録番号第22077号は、キリが良い数字なので、結構気に入っている弁理士のT.T.です。
 さて、初代特許庁長官が、「高橋是清」なのは周知の事実ですが、最初の弁理士第1号は、全く知られていません。

(写真:高橋是清翁記念公園の高橋是清像)

 日本弁理士会では、1899(明治32)年71日に「特許代理業者登録規則」が施行されたことにより、弁理士制度が始まったとしています(なお、71日は「弁理士の日」)。 
 しかしながら、日本弁理士会や特許庁のWebサイトを見ても、最初の弁理士が誰なのか、具体的な記述は見当たりません。いったい誰なのでしょう???


 そこで調べてみると、189973日の官報(第4800号)の12ページ目左下に、「特許代理業者」に初めて登録した5名を見つけることができました。

特許代理業者名簿登録 農商務者特許局ニ於テ一昨一日左記ノ者ヲ特許代理現業者名簿ニ登録セリ(農商務省)
事務所               氏名
東京市京橋區南鍋町二丁目五番地 法學博士 辯護士 岡村 輝彦
右同所 岡村事務所 原田 敬吾
(中略) 抜山庄次郎
(中略) 辯護士 太田 資時
(中略) 淺村 三郎
※引用元:国立国会図書館Webサイト(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2948090

 「一昨一日」とは、「おとといの(18997月)1日を」を意味し、「特許代理業者登録規則」の施行日189971日とピッタリ重なるので、これより古く登録した者は存在し得ません。
 
また、官報5番目に記載されている淺村三郎先生が創業した大阪特許代言社(現:浅村特許事務所)のWebサイトにも、

1899年(明治32年)
大阪特許代言社は、特許代理業者として登録を行いました(5
※引用元:浅村特許事務所Webサイト(https://www.asamura.jp/history_rev/

と記されており、「(第5号)」の記述は、官報の内容とも一致しています。

 したがって、弁理士第1号は、官報に最初に記載された岡村輝彦博士であることは間違いないようです。


 では、岡村輝彦博士とは、誰なのでしょうか?Wikipediaにも載っている有名な人でした(下記URL参照)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E6%9D%91%E8%BC%9D%E5%BD%A6 

 経歴を見ると、判事や東京弁護士会会長を歴任しただけでなく、中央大学の設立発起人として名を連ね、中央大学学長(3代目)も務めていたスゴい人のようです。ところで弁理士には、中央大閥がある程、中大卒の方々が沢山いらっしゃるとは思いますが、中大卒弁理士の皆さんは、弁理士第1号が中央大学学長って知っていました?


 岡村輝彦博士が弁理士第1号ということは、その事務所「東京市京橋區(区)南鍋町二丁目五番地」が、弁理士制度上は、特許事務所の発祥の地ということになります。これは旧地名であり、現在の東京都中央区銀座683に当たるようです。

 現在では、特許事務所の面影は全くなく、郵便局、叙々苑、ジュエリーショップ等が入居する立派な雑居ビルとなっておりました(銀座駅B3出口が最寄)。

 

 そして、弁理士第1号である岡村輝彦博士のお墓は、東京駒込の「諏訪山 吉祥寺」にあります(本駒込駅から北へ約4分)。 

 住みたい街で有名な武蔵野市「吉祥寺」の由来でもありますし、駒澤大学の前身でもあり、二宮尊徳や榎本武明などのお墓もある由緒ある寺院です。
 そのため、寺院は結構広く、お墓をお参りするにも一苦労。私は、寺院の職員さんに案内してもらい辿り着きました。

  お墓は、位置的に、おおよそ北西部の角あたり。まず、正門を潜り奥へ進むと、右手に鐘が、左手に二宮尊徳の墓碑が見えてきますので、二宮尊徳の墓碑で左折します。そして、「二宮尊徳の『墓碑』」の看板を目印に、看板右手の道を奥へ真っ直ぐ進むと、最深部に立派な門構えの「奥村家累代之墓」が見えてきますので、これが岡村輝彦博士のお墓です。
 お酒が大好きなのか、缶ビールが沢山お供えしてありました。
 

 大学受験界隈でも、合格祈願に創設者のお墓にお参りをするという話はよくありますが、弁理士受験生の皆様も、日本最初の弁理士に、弁理士試験合格を祈願していかがでしょうか?

(T.T.)

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