2022年2月16日水曜日

弁理士試験でオススメな便利アイテム(時計編)

 商標弁理士のT.T.です。
 突然ですが、弁理士試験に必須なアイテムといえば、受験票、筆記用具、そして時計ですね。

弁理士受験界で道具の話と言えば、もっぱら論文用ペンの話ばかりで、万年筆orボールペンどっちが良いか、ブランドは何が良いか、太さは何ミリが良いか、みたいな話が挙がります。
 なので今回は打って変わって、「時計」にスポットを当てて、弁理士試験の本番で使えるものを紹介しましょう! 

まず弁理士試験受験案内によると、弁理士試験で使用できる時計は、モノが特に限定されてはいません。一応、カンニング防止のために通信機能付時計は禁止されているようですが、試験監督に許可を取れば、置き時計すら使うこともできます。

そこで、商標弁理士的にイチオシの時計といえば、パロディ商標の事件で有名なフランク三浦」ではないしょうか?かの「フランク三浦事件」でも逆境を乗り越え、裁判で勝訴したのですから、その縁起にあやかるのも良いと思います。

※「フランク三浦事件」とは
 高級腕時計メーカーの「フランクミュラー」グループが、そのパロディ商品の商標登録5517482号「フランク三浦」(14類「時計」等)に対して、登録4978644号「フランク ミュラー」(14類「宝飾品」等)等を引例とした無効審判を請求した事件。審決(無効2015-890035)では、商標法4条1項10号・11号・15号・19号に該当するとして無効であるとしましたが、その審決取消訴訟で知財高裁は、称呼は類似するが外観・観念は相違することから両商標が非類似であり、4000円~6000円の低価格時計「フランク三浦」と100万円を超える高級腕時計「フランクミュラー」では指向性が全く異なるといった理由により、10号・11号・15号・19号には該当しないとして、審決を取消しました知財高裁 平成27年(行ケ)第10219)。


(左:本件商標 右:引用商標)


・・・というのは嘘です。

本当に、弁理士試験でオススメな時計とは、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)付きアナログ時計だと思っています!


(写真:弁理士T.T.が実際に弁理士試験で使用していたクロノグラフ付き時計)

 そもそも受験界全般では、時計は「アナログ派」か「デジタル派」かの論争がありますが、これは、残り時間を視覚的に瞬時に把握できる「アナログ」の方が有利というのが、鉄則でしょう。
 その上で、クロノグラフ機能は、秒単位で正確な時間を把握できることからオススメなのです。 

 実際、弁理士試験会場では、正確な秒数を把握することが難しいです。何故なら、会場備え付けの掛け時計はあっても、秒針がない可能性があるからです。ちなみに、近年会場にされやすい青学や立教には秒針がありませんでした。 

そのため、試験時間は、試験監督の時計を基準に進行するものと考えた方がいいでしょう。試験会場では、試験監督が標準時子午線なのです。
 一応、試験監督からは、試験前の秒針を正確なものに調整しているとアナウンスはしていましたが、その試験監督の時計と自分の時計は、必ずしも秒針が一致しているとは限りません。

 加えて試験監督は、今何時何分何秒地球が何周回った時なのか、自身の時計の正確な時間を教えてくれません。
 私の思い出バナシとしては、特許法論文試験の開始5分前、大胆不敵にも「私の時計の秒針を試験監督殿のモノに合わせたいので、今何秒か教えてください?」みたいな質問をする受験生が居て、もちろん却下されたことがありました。その背中越しからも伝わる彼の物悲しさは、今でも忘れられません。 

 そんな弁理士試験で活躍するのが、クロノグラフ付きアナログ時計です!
 使い方は簡単。試験開始の合図と同時に、ポチっとスイッチを押して、クロノグラフを起動するだけです。これで、自分のクロノグラフと試験監督の時計は、秒針のシンクロ率ほぼ100%のはずなので、試験時間が残り何秒なのか、瞬時に正確に把握することができるということです。

 

そのクロノグラフの本領が発揮されるのは、論文試験の時でしょう。論文試験となると、答案構成からの答案作成というステップを踏むため、タイムマネジメントが重要となり、正確な時間の把握は必須です。
 特に、毎度時間が足りない特許法では、そのタイムマネジメントが勝敗を握ります。令和3年度の弁理士試験においては、論文特許法の問題数が、前年比で爆増し、多くの受験生を苦しめたことからも、なおさら、タイムマネジメントの重要性が増してきているように感じます。
 たとえ、たった数十秒であっても、正確な秒数を知っているか知らないかで、その安心感は格段に違ってくるはずでしょう。 

なお、短答試験は、基本的に時間がかなり余るはずなので、秒単位で正確な時間を知る必要はあまりないと思います。

 

ということで、私は、弁理士試験で、クロノグラフ付きアナログ時計を使用したことにより、合格へ一歩前進できたと思っています。クロノグラフ付き時計を購入することが、皆様の弁理士試験合格への一助となれれば幸いです。

試験に合格して弁理士登録すると、「フランクミゥラ」をクレジットカード一括で購入できる薔薇色の人生が待っていますぞ!

(T.T.)


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