巨大な荷物を積んで走るバイクを見ると「ハノイに来たなあ」という感じになります。
今回は、東南アジア知財ネットワーク(https://www.jetro.go.jp/world/asia/asean/ip/seaipj/)というグループの活動で、ベトナム知的財産研究所(VIPRI)とのワークショップを開催するためにハノイに来ました。VIPRIは、ベトナムにおける知的財産権の侵害・非侵害について、鑑定書をしてくれる機関です。ベトナムでは、①裁判所の判決文が公開されない、②裁判所はVIPRIの鑑定結果を尊重して知的財産権の侵害・非侵害を判断することが多い、ことから、知的財産権の侵害判断について、VIPRIの考え方を知っておくことは極めて重要です。そこで、今回は、「商標の類否判断ワークショップ」と題して、日本とベトナムとの双方における、商標の類否判断手法についてディスカッションをしてきました。
ディスカッションはすごく盛り上がりました。ベトナムの知財実務家はすごく勉強熱心です。私たちの日本実務に関するプレゼンについても、わからないところ、納得のいかないところについては、どんどん質問してきます。私たちも、これらの質問に対して自分の意見も交えながら一つ一つ答えていったので、朝8:30から始まったワークショップが終了する正午には、くたくたです。
でも、その後は、さらにカジュアルな雰囲気での意見交換ということで、VIPRIのメンバーと一緒に昼食に行きました。すると、午前中のワークショップには参加できなかったVIPRIの所長が、会食の場に突然現れました。所長自らが来てくれるとは、とてもうれしいことです。「今日は日本から素晴らしいお客様が来てくれて有意義なディスカッションができた特別な日だから乾杯しよう!」と言い、昼間から一升瓶の酒を注文し、みんなで乾杯しました。私たちは夕方に別のミーティングが入っていたため、酒は控えめにしましたが、このように酒を酌み交わしながら良好な人間関係を築いていくのは、ベトナムの文化のようです。日本と似ていますね。
他にもいくつかのミーティングをこなし、もうすぐ帰国です。今回も、仕事の合間に、たくさんの美味しいベトナム料理を楽しんできました。
ベトナムはいいなあ。また来たいです。
(商標部門長T.K.)
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