2018年6月22日金曜日

♪ステップアップ♪

商標実務家を志して特許商標事務所への入社・転職を考えている人から良く聞かれる質問の1つに、「創英の所内教育システムはどのようなものですか?」というものがあります。
創英には、座学と演習を織り交ぜながら実務の基礎を学ぶ新人研修、ベテランになってからも新しいことを学び続けられる継続研修、米国短期駐在・フィリピン英語研修・海外実務セミナーなどに参加して国際感覚を磨く国際研修など、多くの研修プログラムがあります。
また、日常的には、先輩の案件を手伝いながら実務を学び、ステップアップしていくシステムになっています。 このステップアップの段階は、試用段階、補助者訓練段階、担当者養成段階、独立起稿者段階の4段階となっており、次のステップに進むためには、明確な基準が決められています。
試用段階は、いわゆる試用期間のようなもので、よほどのことがない限り、一定期間経過後に次の補助者訓練段階に進みます。
補助者訓練段階は、先輩の担当する案件を補助しながら実務を学ぶ段階です。先輩に担当する案件について、商標調査報告や意見書案を起案してみて、先輩に修正してもらいます。自分ではよくできたと思っても、先輩の赤ペンによる修正で、自分の起案が真っ赤になります。お客様に納品される報告書や意見書案は、自分の起案の原形をとどめていないことがほとんどです。
その後、先輩の修正がおおむね無くなり、お客様とも話しができるようになると、担当者養成段階に進みます。担当者養成段階は、自分が担当者として主体的に案件処理を行いますが、必ず先輩が成果物をレビュー(創英では「後閲」と言います)したうえで、お客様にその成果物を納品するという制約があります。自動車でいえば、仮免許状態でしょうか。これにより、自分で主体的に案件を担当しながらも、大きなミスやトラブルを事前に回避し、組織としての品質を担保できるようになっています。
さらにその後、先輩によるレビューの必要がなくなったと判断されると、独立起稿者段階に進みます。独立起稿者になると、いわゆる「一人前」と認められたことになり、自分で主体的に案件を担当し、お客様への成果物の納品も自分の判断でできるようになります。
先日、商標部門のK弁理士が、担当者養成段階から独立起稿者段階にステップアップしました。
所長によるステップアップ面接が行われ、その中で私の気に入っているアドバイスが2つあったので、ここに書いてみたいと思います。

1. 独立起稿者にとって最も重要なことは何か?それはすべてのことを熟知し、すべてのことを自分で対応できることではない。自分が分かることと分からないことをきちんと認識し、分からないことは迷わず同僚や上司に相談できることである。このことを絶対に忘れてはならない。

2. 独立起稿者にステップアップしたことは、いわゆる「一人前」になったということである。しかしながら、「一人前」と「一流」は全く違う。「一人前」は「一流」になるためのスタート地点である。「一人前」に満足することなく、研鑽を積み、「一流」の商標実務家になりなさい。

K弁理士、「一流」の商標実務家を目指して頑張ってください!
(商標部門長 T.K.)

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6月25日(月曜) 創英・事務所説明/見学会 (東京・京都・福岡で同時開催)
対象:
・特許事務所で特許・意匠・商標の実務担当者として働くことを検討しておられる方
・実務経験/未経験は不問
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詳細と申し込み要領は、創英のウェブサイトを参照してください。


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