2025年12月14日日曜日

APAAのクアラルンプール総会に参加してきました(その2)

こんにちは。商標弁理士のMTです。
マレーシアのクアラルンプールで開かれたアジア弁理士協会(APAA)総会の報告の続きです。

ASEANの中で、マレーシアのGDPはタイ、インドネシア、フィリピンに次ぐ4番手です。しかし、クアラルンプールに立ち並ぶ巨大なビルや、ショッピングセンターを行き交う人々の活気からは、かなり発展した豊かな国であるとの印象を受けました。

ちなみに、一人当たりGDPを見ると、マレーシアはシンガポール、ブルネイに次ぐ3番手となっていました。シンガポールは都市国家としての特殊性があり、ブルネイも資源に恵まれた国ですので、やはりマレーシアはASEANの中でもかなり「豊か」な国といえそうです。

APAAの特色として、3日目には「エクスカーション」というお出かけイベントがあります。主催側が複数の観光プログラムを用意してくれるので、参加者は好みのツアーを選んで参加します。私は「Heritage Trail」というクアラルンプールの街歩きツアーに参加しました。

最初に訪れたのはヒンドゥー教の寺院でしたが、驚いたのは、そのすぐ傍に中国寺院があったことです。全く異なる宗教の寺院が道を一本挟んだはす向かいにあり、その間にはイスラム銀行がありました。多民族・多宗教国家マレーシアを象徴する風景でした。


左手に中国寺院、右手にイスラム銀行、右手奥にヒンドゥー寺院が見える

マレーシアには日本ブランドも多数進出していました。セブン-イレブン、ニトリ、紀伊國屋書店、ユニクロ、そごうなど、街を歩くと見慣れた商標を多く目にします。こうした看板を見ると、どこか安心するのは、まさにブランドの力でしょう。


セブン-イレブンにも入ってみましたが、3色のコーポレートカラーを日本以上に前面に出している印象でした。カウンターの装飾やショッピングバッグなどでも3色を一貫して使用しており、色彩によるブランドアイデンティティが強く伝わってきます。サンドイッチを買ってみたところ、約7リンギット(当時のレートで約270円)。価格感は日本のコンビニと大きくは変わりません。



アジアの躍動と発展を肌で感じ、日本もがんばらないといけないなと決意した出張でした。


  
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2025年12月7日日曜日

APAAのクアラルンプール総会に参加してきました(その1)

こんにちは。商標弁理士のMTです。

先日、マレーシア・クアラルンプールで開かれたアジア弁理士協会(APAA)の年次総会に参加してきました。いわゆる国際会議です。


会場となったコンベンションセンターからは巨大な高層建築がいくつも見えます。

国際会議で何をするのかイメージしづらい方も多いかもしれませんが、ひとことで言えば、業界関係者が世界中から集まる「お祭り」のような場です。APAAであればアジア各国の知財関係者が一堂に会し、普段はメールでやり取りしている現地代理人と対面でミーティングをしたり、海外クライアントとの新たな接点を探したりと、営業やネットワーキングの活動が活発に行われます。

APAAの会員はアジア諸国の弁理士・弁護士ですが、オブザーバーとして他地域の専門家も参加できます。参加者は実に多様です。そして「お祭り」らしく、初対面でも皆さんフレンドリー。とても居心地のよい雰囲気でした。

APAAでは毎年、開催国の文化紹介があります。今年の開幕セレモニーでは「Lion Dance(獅子舞)」が披露されました。Wikipediaによれば、獅子舞は中国起源の文化で、中国由来の獅子舞は日本、韓国、台湾、ベトナムにも見られるそうです。また、中国起源ではない獅子舞がインド、インドネシア、東アフリカにも存在するそうです。

調べてみると、今回の獅子舞のスタイルは中国南部系に近いようです。マレーシアに暮らす華人の方々が受け継いできた文化なのでしょうか。

日本のものより派手ですね。

マレーシアは多民族国家で、マレー系・中華系・インド系をはじめ、さまざまな文化が共存しています。食事も、インド料理や中華、タイ、インドネシアなど、日本でも馴染みのあるアジア料理が幅広く楽しめました。

各国の方々と話していると、旅行先としての日本の人気はやはり絶大と感じました。皆さん口をそろえて「日本は最高だ」「また行きたい」と興奮した様子で話してくれます。日本の観光産業は当分安泰ではないでしょうか。

面白かったのは、東北地方へ雪を見に行くのが好きだという方に3人も遭遇したことです。いずれもシンガポールやマレーシアの方でしたが、熱帯の国の方にとっては雪そのものが観光資源になるのですね。

なお、マレーシアは熱帯雨林気候ですが、滞在中は日中でも意外と過ごしやすく、夜はエアコンなしでも寝られるほどでした。体感では、日本の夏のほうがずっと暑いです。

この話は次回に続きます。


★・・━━・・━━・・━━・・創英からのご案内です・・━━・・━━・・━━・・━━・・★

12/12(金)に合同事務所説明会・見学会
【令和7年度 弁理士試験合格者・これから弁理士試験合格を目指す方向け】を実施します。

東京オフィス、大阪オフィス、福岡オフィスにて、18:30~21:00(懇親会含む)の予定です。
詳細はこちらをご参照ください(締め切り:12月8日)。

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2025年10月9日木曜日

MARQUESのアニュアルカンファレンスに参加してきました!

5カ月ぶりの投稿です。商標弁理士のMiKです。

先月、MARQUESのアニュアルカンファレンスに参加しました!

MARQUESは、1984年に設立されたヨーロッパの意匠・商標に関する団体です。商標やブランド保護に関する政策、法制度、実務の発展を目的として活動しています。

毎年9月にはヨーロッパで年次総会(アニュアルカンファレンス)が開催されています。

今年の会場はオランダのハーグ。9月16日から19日までの4日間、世界中から意匠・商標の実務家が集まりました。年次総会では、主に各国の弁護士とミーティングを重ねました。

今回の参加者は世界中から約950人。そのうち日本からの参加者は、私を含めてわずか5人でした。創英からは私一人のみの参加です。


会場はコンベンションセンターですが、少し歩くとかわいらしい住宅街が広がっています。



こちらは最後の夜のGala Dinner Partyの様子です。参加者950人が10人ずつ円卓に着席するフォーマルなパーティーでした。95の円卓が広く暗い会場に並び、ライトアップされた光景は圧巻です。今年私が着席したテーブルは、私以外全員がヨーロッパから参加した弁護士でした。約4時間の長いパーティーでしたが、会話が弾み、あっという間に時間が過ぎました。


カンファレンスの後、フランスに移動し、取引事務所とクライアントを訪問しました。

観光する時間はありませんでしたが、徒歩での移動だけでもパリの街並みを十分に満喫できました。


いくつかのフランスの特許事務所では、日本の同意書制度の現状についてレクチャーしました。質問も多くいただき、活発な討論会となりました。

こちらの事務所では、参加してくださった弁護士の方々とレクチャー後に記念撮影しました。


この事務所の本社は、パリにある趣のある建物です。そして、オフィスの窓からはこの景色が広がります。オペラ通りとオペラ座です!こんな素敵な景色を眺めながら仕事ができるなんて、羨ましい限りです。


オンラインが主流となった時代でも、直接会って話すことの大切さを改めて実感した出張でした。

(商標弁理士 MiK)


    
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2025年10月1日水曜日

スポーツの秋!

 こんにちは。弁理士のM.K.です。

夏の暑さが和らぎ、朝晩は過ごしやすい日が増えてきましたね。「スポーツの秋」にふさわしく、各地で様々なイベントが開催されています。

先日、私はタイに行ってきました。目的は、バドミントンの「世界シニア選手権2025」の観戦です。近所のママ友のかつてのダブルスパートナーが、日本代表としてこの大会に出場するというのですから、応援にも熱が入ります。

私も中学・高校とバドミントンに打ち込んでいたので、そのハードさは身をもって知っています。仕事や子育てと両立しながら、40代後半でも世界の舞台に立つなんてすごいことだと心から感動しました。

私達の応援も届いたのか、見事、ヨコタ選手・チュウヤ選手のペアは勝ち進むことができました!素晴らしい試合を本当にありがとうございました!

さて、せっかくバンコクを訪れたからには、ぜひ立ち寄りたかった場所がありました。それは、創英ASEANオフィスです。

オフィスは、バンコクの中心地アソーク地区(東京でいえば新宿のような活気のある街)の高層ビルにあります。

オフィスを率いる支配人のI弁理士に会うことができました。 ↓

バンコク在住7年以上のI弁理士は、現地の商標実務に精通しているだけでなく、街の魅力も知り尽くした頼れる存在。おすすめのローカル情報を教えてもらい、活気あふれるナイトマーケットに繰り出しました。


同世代の活躍やバンコクの熱気にすっかり感化された私は、帰国後さっそく自分もスポーツを再開することに。選んだのは「卓球」です!

実は我が家には国際規格の大きな卓球台があり、県大会に出場するレベルの卓球部員である中学生の息子が、格好の練習相手になってくれます。

息子の強烈なスマッシュや回転するサーブに食らいつくのは大変ですが、そこは「母の意地」。どんなボールも諦めずに打ち返しています!

私のスポーツ熱はまだまだ冷めそうにありません。

11月23日(日)・24日(月・祝)には、国立競技場で「NAGASEカップ2025」が開催されます。
「NAGASEカップ2025」11月23日(日)・24日(月・祝)に国立競技場で開催

この大会は、年齢、国籍、障がいの有無にかかわらず“誰もが参加できる”インクルーシブなイベントです。小学生の息子が出場できる100m走もあるそうなので、早速エントリーしてみようと思います。

皆さんも、過ごしやすくなったこの季節、何か新しいことを始めてみてはいかがでしょうか。

(商標弁理士 M.K.)


    
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2025年9月21日日曜日

AIPPI World Congress 2025 横浜大会の周辺に行ってきました!

こんにちは。副所長のTKです。

先週、AIPPI(国際知的財産保護協会)World Congressがパシフィコ横浜で開催されました。AIPPI World Congressには、例年、世界中から数千人の知財実務家が集まります。創英からも4人の弁理士が参加しました。

私は今回、本会議自体には参加しませんでしたが、日頃からいろいろな国際会議に参加している関係上、多くの在外代理人からミーティングのオファーをいただき、会期中の一日だけ横浜へ足を運ぶことにしました。そして、会場近くのカハラホテルやヒルトンホテルのロビーやラウンジで、旧知の在外代理人や在外企業の方々とミーティングを行いました。


朝8時半から夜のディナーまで、10か国11組の方々と連続で面会し、各国の最新の知財状況を伺ったり、お互いの事務所の現状について情報交換したりと、とても濃密で充実した時間を過ごしました。在外代理人の方々と一緒に撮った写真(セルフィー)からは、ミーティングの盛り上がりが伝わってくると思います(素敵な女性の隣で鼻の下を伸ばしている写真も何枚かありますが(笑))。





また、移動の合間に偶然通りかかったアンパンマンミュージアムでほっこりする瞬間もあり、思わず写真を一枚パチリ。

夕方には横浜市内の美しい夜景が目に入り、せっかくなので、また写真を一枚パチリ。

一日を振り返ると、確かに朝から晩まで動き回ってとても疲れましたが、何よりも楽しく、国際的な仕事をしている実感に満ちた一日でした。世界各国の人たちと直接顔を合わせ、言葉を交わし、信頼関係を築いていけることこそが弁理士という職業の醍醐味であり、この仕事はやはり辞められないと強く感じました。

(副所長TK)


    
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