2016年9月16日金曜日

日本商標協会年次大会


 先週、日本商標協会の年次大会に参加してきました。

 日本商標協会は、毎年、9月初旬の木曜日と金曜日に、年次大会を開催します。木曜日の夕方に参加者が集まっての懇親会と二次会、そして金曜日はセミナー(勉強会)が開催されます。今年の年次大会は名古屋で開催され、企業や事務所から250名ほどの商標実務家が参加し、大盛況でした。近年の年次大会には、日本の実務家だけではなく、韓国、中国、東南アジア、ヨーロッパの方々も参加され、年々国際色豊かになってきています。

 金曜日のセミナーでは、午前中に日本商標協会会長の基調講演がありました。そのテーマは、「商標の類否判断における現在の混乱とあるべき姿について」というチャレンジングなテーマでした。互いに称呼同一の商標が非類似として登録されることの是非、商標登録時の類否判断において「取引の実情」が考慮されるべきか否かなど、商標実務家としてはとても興味深いテーマを、豊富なデータを用いた鋭い視点で解説されていました。

 また、午後は「類似する商標」というテーマでパネルディスカッションが行われました。日本商標協会会長、元知財高裁判事、商標を専門とする弁護士、企業の商標担当者というバラエティ豊かなパネラーが、それぞれの考えをぶつけ合いました。パネルディスカッションでは、通常、議論が発散しがちですが、今回は、モデレーターの方がとてもうまく各パネラーの意見を整理しながら進めてくれたので、聞いている方もとてもわかりやすかったです。

 創英には、現在、16人の商標弁理士が在籍しているので、注目の判決や、実務上の判断に迷うことなど、日ごろからお互いにディスカッションをしています。しかしながら、たまには事務所の外に出て、いろいろな商標実務家の話を聞くと、とても刺激になります。今後も、このような機会には、積極的に事務所を飛び出していきたいと思います。

 最後に。。。

 せっかく名古屋まで行ってきたので、いつものように、美味しいローカルフードを満喫してきました。あ~、出張はいいなあ。
 
(商標部門長T.K.

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