創英では、毎月、月初めに朝礼を行っています。
最近では、働き方改革により、支店勤務に加えて、サテライトオフィス勤務や在宅勤務のスタッフが増えてきたため、「10月度の朝礼は、いろいろなところにいる所員全員が同時に参加できるWeb朝礼をやってみよう」ということになりました。
そこで、所長からいつも「弁理士ではなく便利屋」と言われている私が、Web朝礼を仕切ることになりました。十数人程度のWeb会議や100人規模のオンライン講義は何度も経験があったため、所長の命を快く引き受け、準備を進めました。
当日も、開始30分前から接続テストを行い、準備万端と思いきや。。。
残念ながら結果はあまりうまくいきませんでした。Web会議システムに200人を超える所員が一斉にアクセスしたためか、配信される音声や映像がとぎれとぎれで朝礼での話の内容を理解できない人が多かったようです。
「雨が降ったらチャンスと心得、直ちに地を固める工夫をしましょう」(創英の「仕事の進め方」4ヵ条より)の精神にのっとり、朝礼後、直ちに参加者からフィードバック情報を集めました。来月のWeb朝礼を成功させるためです。
多くの人からフィードバック情報が届き、A4で8ページにもなりました。ほとんどは、「音声がとぎれとぎれで理解できなかった」、「宇宙語のようだった」、「何人かの声が混ざっているようだった」など、否定的なものでした。
いつもは大抵のことには動じない私ですが、さすがに打ちひしがれて、寂しく家に帰りました。
家に帰ると、タイミングよく、Amazon.comに注文した本が届いていました。アメリカのパウエル元国務長官が書いた「リーダーを目指す人の心得」という本です。数日前の日経新聞で「菅義偉総理の愛読書」というコメントと共に宣伝されていたので、衝動的に買ってしまったのです。
その本の帯に「なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。」という神の啓示のようなコメントが書いてあったのです。
このコメントを見たら、「今日のウェブ朝礼も、自分が思うほど悪くはなかったのではないか?」「明日の朝になれば、次の朝礼への良いアイデアにあふれているのではないか?」と思い、ビールを飲んでとてもよい気分で眠れました。
翌朝、事務所に来てみると、良いアイデアがあふれているどころか、さらにA4で6ページ分の否定的なフィードバックが届いていました。
「パウエルさん、話が違うじゃないか」と思いながら、あらためてその本を開いてみると、
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1.なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ
こうなる場合もあるし、ならない場合もある。どちらでもいいだろう。これは心構えの問題であって、予測ではないからだ。(「リーダーを目指す人の心得」より引用)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
と書いてありました。
パウエルさん、確かにその通りですね。
心機一転、A4で14ページにもなったフィードバック情報を活かし、来月のWeb朝礼は、必ず成功させたいと思います。
この話とは全く関係が無いですが、最近、家の近くのゴルフ場で、イノシシの子供を見ました。どんな動物でも、子供は可愛いものですね。
(意匠商標部門長T.K.)
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